スコティッシュフォールドの歴史は猫の中でも浅く
垂れ耳や折れ耳の猫は昔から存在していました。
最初の記録は1796年に遡ります。
イギリスの船乗りが耳の折れた猫を中国から持ち帰ったとされており1938年に記録されている折れ耳の猫も中国から来たと考えられています。
私たちが知るスコティッシュ・フォールドの
起源は1961年代スコットランドの小さな農場で飼われていた猫が出産した子猫の中に折れ耳の白い子猫『スージー』と名付けられた猫が始まりです。
そのスージーが産んだ子猫のうち2匹がやはり耳の折れた猫でした。
当初は垂れ耳ウサギ(lop-eared rabbit)にちなんで「ラップ」と呼ばれていましたが、後に「折りたたまれた」という意味で「フォールド(fold)」という名称に変わっています。
現在のスコティッシュフォールドの祖先を辿ると全てこの『スージー』に行きつきます。
(画像:子猫のへや参照)
1966年にイギリスの猫種血統登録団体のGCCFに登録され本格的に繁殖が
行われるようになりました。
1970年代後半までに交配の際に
ブリティッシュショートヘアー・エキゾチックショートヘアー
のちに遺伝学者パットターナーの手で
アメリカンショートヘアーなどと交配を行うことでスコティッシュフォールドの個性を維持しつつ
遺伝疾患の影響を小さく出来ると結論付けました。
1977年CFA(アメリカ猫愛好協会)がスコティッシュフォールドを猫種として登録が
認められる事になりました。
ショートヘアーは1978年に、またロングヘアーは1980年半ば頃、CFAに承認されました。
一方、「骨軟骨異形成の結果として生じた耳の形を、品種の標準として認めるわけにはいかない」との理由から、FIFeとGCCFではいまだに未公認です。
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